京都から富山に旅行に行ってきました。
B級グルメブームで人気が出てきた「富山ブラック」が以前から気になっていました。
メチャクチャしょっぱいラーメンというのは聞いていました。
※ちなみに京都では「しょっぱい」とは言いません。塩辛いのも唐辛子の辛いのも、全部「辛い」と表現します。
しかし、富山ブラックには「しょっぱい」という表現がぴったりでした。
カップラーメンで「富山ブラック」があったので食べてみたのですが、それほど塩辛いとは思いませんでした。あれは、万人向けに相当マイルドに仕上げてあるはずです。
西町大喜本店で富山ブラックを食べたのですが、しょっぱい・塩辛いというのは本当です。
並みを完食しただけで、頭が痛くなりました…
もちろんスープは一口も飲めませんでした。
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目次
富山ブラックを西町大喜本店で食べたけどスープを飲むのは無理でした!

お店の専用駐車場はありません。
近場のコインパーキングを利用しましょうね。
私は今回は電車で行ったのですが。

スマホの地図検索でよ~く場所を調べましょうね。
建物の狭間にひっそりとたたずむ老朽化した店舗が西町大喜でした。
有名じゃなければ、絶対にスルーするような店構えです…
注文は食券制になっています。
富山ブラック初心者は、必ず「並み」にしてください。
お腹が空いているからと、「大」や「特大」を頼むとかなり後悔するかもしれませんよ。

お店のメニュー表を撮ったのですが、本当に真っ黒なんです。
富山ブラックの特徴
1.麺は、硬めのストレート太麺
2・スープは、濃い口しょうゆ味スープ
3.具材は
1.麺は、硬めのストレート太麺
2・スープは、濃い口しょうゆ味スープ
3.具材は
- 塩っ辛いメンマ
- 手切りのチャーシュー
- 秘伝の醤油だれ
- あら切りネギ
- あらびき黒コショウ
富山ブラックの食べ方を説明したミニメモ冊子がありました。
持ち帰りできる冊子です。
それによりますと…
まず先に、麺・チャーシュー・メンマをスープの中で混ぜるべしとなっています。
すべての具をスープになじませることで、大喜の味ができあがるそうです。
そして口の中へ運び入れて食べ終わるころにより一層美味しさが増すと書いてありました。
ビビンパを食べるときも混ぜますが、あれはあれで味が混然一体とするのですが、大喜の富山ブラックは混ぜても混ぜなくても、さほど変わらないんじゃないか…という感想です。
混ぜても混ぜなくてもしょっぱいことに変わりはないんですから。

う~ん、混ぜるか混ぜないかは個人のお好みで

まだ食べていません。この時までは一応ワクワクしていました。
まずは一口、普通にラーメンをすするように、食べてみました。
口に入れた直後の感想としては、「えっ!そんなに塩っ辛くないのでは?」。
でもちょっと噛んで飲み込むときに衝撃がやってきました。
頭が痛くなるような塩っ辛さとしょっぱさです。
完食できるかどうか、最初の一口で不安になりました。
チャーシューだけは、前評判通り、かなりの量が入っています。
しかし、そのしょっぱさに、なかなかするすると入っていきません。
水がないと、とても食べきれないと思います。

申し訳程度のお野菜(ネギ)でも、食べれば体に優しいのではないかと考えたからです。
京都周辺のラーメン(天下一品、第一旭、彩華、天スタ、神座など)に慣れている身からすれば、初めての富山ブラックはたまらなく体に悪いと感じてしまいました。
なぜなら一口もスープを飲もうという気になれなかったからです。
富山ブラックを食べるのならご飯といっしょにが常識だという理由は?
昭和22年創業の大喜です。創業者は、ドカ弁やおにぎりを持った労働者のために、濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考えだしました。
それが今の富山ブラックの発祥です。
そう、もともとは肉体労働をする人たちのためのおかずだったんです。
でもですねぇ、どれだけの肉体作業をしたら、あれだけのしょっぱいラーメンを欲するようになるんでしょうか?
当時は、汗何リットルかいていたのかなぁ?
汗かくと体の塩分も失われますので、塩分補給や水分補給が必要になりますが、ちょっと度を越した塩分補給かもしれません。
ま、たしかに富山ブラックとご飯は合うと思います。
私は富山ブラック単体で注文して、ご飯は頼みませんでした。
炭水化物がとんでもない量になりますので。
麺とご飯って、関西では当たり前なんです。
きつねうどんとご飯の取り合わせというのは、関西以外の地域では「アホちゃうか!炭水化物をおかずにして炭水化物を食べるんか?」って考えられるようですね。
でも、大阪や京都を中心として関西はお出汁の文化が発達しています。
うどんのダシの旨味でご飯を食べるんです。
私の出身は新潟ですが、今ではすっかり慣れました。
それほどお出汁の旨味のおうどんは美味しいものですし、ごはんとよく合うんです。
しかし、富山ブラックにご飯を合わせるのはちょっと事情が違うようです。
富山ブラックのあまりのしょっぱさにご飯がないと麺を全部平らげることができないという理由からのようです。
富山ブラックの発祥と言われる大喜の歴史とは?
ネット情報では、現在の大喜は、昔からの連続性はなく、ある企業が売却により譲り受けたものだそうです。本店を含めて5店舗あります。
なんでも「大喜根塚店」という経営母体の違うお店があって、そちらは創業者から正式ののれん分けされたお店で、以後ず~っと続いているとか。
でも、旅行者にとってはどちらでもいいんです。
本場の富山ブラックを食べることに意義があるんですから。
昼と夜に富山ブラックの食べ比べなんて、とてもできません。
2日に分けたとしても、富山ブラック初心者には到底できない食べ比べですね。
富山ブラックの西町本店には実に多くの有名人が来ていました。


ももクロだぁ~

うそっ!スキマスイッチ

ルー大柴

ムッシュは全部食べたんだろうか

2019年3月まで旅サラダで活躍していましたね。
さいごに
家族旅行で行ったときに、富山ブラックは外した方がいいかもしれません。お子さんが大きいのであればアリですが、小さいお子さんには危険ですし、食べられないと思いますよ。お父さんかお母さんだけ富山ブラックというように、別々がおすすめです。
帰り際に「むてっぽう」というラーメン屋を見つけました。
ビックリしましたよ!
奈良で始まり、今や京都に本店を構えるあの「無鉄砲」のパクり?と思ってしまいました。
でも、全然別物のようです。
「むてっぽう」は濃厚魚介スープなんですって。
「無鉄砲」は、これでもかって濃厚豚骨ドロドロスープなんですが、後味は意外としつこくありません。
いや~いろいろな発見があった、富山ブラックの旅でした。