女の子の健やかな成長と幸せを願いながらお祝いするひな祭り♪
そんな昔からの伝統行事に欠かせないのが
雛人形や色とりどりのごちそうです。
ちらし寿司や、はまぐりのお吸い物、
ひなあられに白酒や甘酒、そして菱餅!
ひな祭りにごちそうは欠かせませんね。
数あるごちそうの中で、なかば脇役のような菱餅に
いろいろな意味や願いが込められているのをご存知でしたか?
そこで今回は、『ひな祭り』と『菱餅の3色』の由来、
そして、菱餅3色の順番に込められた意味を調べてみましたので
ご紹介します。
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ひな祭りと菱餅3色の由来
ひな祭りの由来
ひな祭りは女性のお祭りとして、古い時代から続いてきた日本の伝統的な行事です。
その歴史は古く、平安時代の中頃(約1000年前)
から始まったと言われています。
ひな祭りの由来には説が2つあります。
由来その1
1つ目は、もともと中国から伝わった行事の中で、
3月の初めの巳(み)の日に、
※巳の日とは?
十二支の一つで、12日ごとに巡ってきます。
弁財天に縁のある日で、金運・財運にまつわる縁起のいい吉日のひとつ
十二支の一つで、12日ごとに巡ってきます。
弁財天に縁のある日で、金運・財運にまつわる縁起のいい吉日のひとつ
無病息災を願ったり、邪気を祓うため、川で身を清める習慣(上巳の節句)があり、
次第に自身の代わりに人形(ひとがた)をこしらえ、
その人形で身体をなでて自分の厄を移し、川や海に流す風習ができました。
※上巳の節句(じょうしのせっく)と読みます
その後『流し雛』の行事に移り変わったとされています。さらにその後、川に人形を流すのは、川が汚れて良くないなどの理由で
人形を飾るようになり、現在の「ひな祭り」になったそうです。
由来その2
2つ目は、その昔、宮廷の女性や子どもたちの間で
『ひいな遊び』という遊びが行なわれていました。
人形を着せ替えたりして遊ぶもので、
今で言う“ままごと遊び”のようなものです。
そして、“上巳の節句”と“ひいな遊び”とが結びついて、定着したのが
現在の「ひな祭り」になったと言われています。
江戸時代になると、女の子が生まれ、初めてのひな祭りを迎える時、
つまり「初節句」ですね。そのお祝いをする風習ができました。飾る人形やごちそうも次第に豪華になり、ますますひな祭りは盛んになっていったそうです。
つまり「初節句」ですね。そのお祝いをする風習ができました。飾る人形やごちそうも次第に豪華になり、ますますひな祭りは盛んになっていったそうです。
菱餅の由来

菱餅の由来には説がいろいろあります。
- 宮中でお正月に食べられる菱葩餅(ひしはなびらもち)
が起源であるという説。 - 中国の上巳の節句で食べられていてそれが伝わったという説。
菱餅の形に関してだけでも…
- 元は三角形でしたが、菱の繁殖力の高さから子孫繁栄を願ったという説。
- 菱の実を食べて千年長生きしたという仙人にちなんで長寿の願いを込めて
菱形にしたという説。 - 菱餅の形は心臓を型取ったもの、あるいは大地を表している、という説。
菱餅の色の数に関してもさまざまです。
一般的には3色ですが、2色、5色、7色という菱餅もあるそうです。
これは地域によって違っていて、今もその名残を残して受け継いでいるそうです。
起源・形・色は様々ですが、いずれも色々な願いが込められており、
その願いをかみしめていたのは確かなようです^^
菱餅3色と順番に込められた意味
菱餅には色にも順番にも意味が込められているんですよ。一般的には、桃・白・緑ですが、これもまたいくつかの説があります。
桃が桃の花、白が雪、緑が大地をイメージし、
溶け始めた雪の下に緑が芽吹き、桃の花が咲いているということを表します。
これらを表すため、順番は上から、桃・白・緑となっています。

まさに、待ちわびていた春の訪れを表しているイメージですね。
ちなみに、黄色やオレンジ色が加わる5色や7色の菱餅の場合は
黄色は月、オレンジ色は太陽を表しているそうです。
菱餅ひとつで大自然を表すことができるなんて、日本にはとても素敵な
文化があるのだと知ることができますね。
実は、それぞれの色にはまだ意味があるんですよ。
先ずは桃色です。
魔除け、厄払いの意味!
そして、桃色をつけるためにクチナシを練りこんでいるので解毒作用もあり
健康を願うという意味も込められています。
次に白色です。
清浄、純潔、純白の意味!
こちらもまた、血圧降下作用のある菱の実が練りこんであり、
菱の繫殖力の高さから子孫繁栄と長寿、
そして何色にも染まらない清純さを表しています。
最後に緑色です。
健康や長寿、新緑の生命力の意味!
緑の色付けにはヨモギが入っていて、厄除けに加え増血作用があるようにと
考えられています。
色や順番ひとつひとつにこんなにも深い意味が込められているなんて
驚きとともに感動します。
まとめ

いかがでしたか?
1年に1度の楽しいひな祭り♪
平安時代から今日に至るまで、時代を超えても変わらない自然への畏敬の念や
娘を想う親の気持ちを知ることができたのではないでしょうか。
こんなにも願いが込められている美しい日本の伝統行事☆
大切な娘さんに伝えつつ、楽しく過ごせたらいいですね^^