イルカはクジラなんです!!30年ほど前に近畿地方の水族館で説明文を読んだときは衝撃でした。名前は違うけど、生物学的な同じで、違いは体長だけって説明でした。
さっそく妻やら職場の同僚やらに『イルカってクジラなんだって』と教えたんですが、みんな半信半疑でした。『アホか?クジラはクジラで、イルカやイルカやないか!!』みたいに言われたことを覚えています。
その当時はイルカが本当はクジラなんだってことは、ほとんどの人が知らなかったみたいですね。今でも、イルカがクジラってことは常識とまでは言えないような気もしますが。
最近、知ったんですが、シャチもクジラだった(ノ゚ο゚)ノ
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目次
イルカもシャチもクジラの仲間なんです!
【クジラ】哺乳類のクジラ目、あるいは鯨偶蹄目の鯨凹歯類に属する水生動物の総称
【イルカ】
哺乳綱鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目に属する種
【シャチ】
クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属の動物
※ちなみに鮫は魚類です。
目や類という学術上の区分けはかなり難しくて退屈なので説明は割愛します^^
でも、イルカやシャチも学術上はクジラが大元なんです。

クジラ・イルカ・シャチの違いって何?
みんなクジラの仲間ですから、学術上の違いは全くありません。ま、生態系の違いはもちろんありますが。3者の違いは唯一体長くらいです。
でも・・・
明確に何メートルあったら、イルカやシャチと呼ぶかって決まりはありません。かなり適当なんですよ。
私が30年ほど前に水族館で読んだ説明では、5メートルに満たないものをイルカって呼ぶと書いてありましたが、これも定説ではありません。
現在では、3,4メートルに満たないものをイルカって言うなんて説明もされています。1mも差があるんですよ。つまり、適当^^
シャチについてはだいたい8メートルくらいと言われています。
しかし、シャチってあの色合いからクジラやイルカとの見分けは簡単ですよね。

それに比べて、クジラとイルカの違いのわかりにくいこと・・・
クジラ、イルカ、シャチが仲間ってことを身近な方に教えてみてください。『はぁ~』って言われるか、『そんなん常識や』と言われるかのどちらかですよ。
知らなかった人が『そうだったんだ~』と喜んでくれることって、ほとんど期待できないと思います。クジラ、イルカ、シャチが仲間って知らない人たちは3者は全然違うものって思いこんでいますから。
『何を言っているの?』って白い目で見られるかもしれません。
クジラ、イルカ、シャチの命名の由来は?
学術上は仲間なんですが、クジラ、イルカ、シャチの呼びなってどんな由来があるんでしょうか。呼び名が違うから、学術上も違うんだと思いがちですよね。

クジラは何でクジラって呼ぶの?
定説はありません。1.クジラの皮膚は黒色が多く、体の脂肪部分は白色であるものが多いんです。また、鯨の背は黒色で、腹部分は白色であることから、 「くろ」と「しろ」をつなげて言うようになり、それがつまって「くじら」と呼ぶようになったという説。 ここから、葬儀等の凶事に用いられる黒白の幕のことを鯨幕(くじらまく)と呼んでいます。
2.クチビロ[口広]の約転(約音)したものという説。
3.クシシラ[大獣]の略語という説。クは大を意味する古韓語、シシは獣、ラは接尾語です。
イルカは何でイルカって呼ばれるのか?
やはり定説はありません。一つの有力説を紹介します。
イルカの「イル」は魚の意味の「イヲ」で、「カ」は食用の獣を指していました。そこで、魚のような食用獣という意味で「イヲカ」と呼ばれていたのがなまったという説があります。いつの時代の言葉なのかなぁ?
シャチの名前の由来は?
シャチの名前については説得力ある説があります。
「逆叉・逆戟(サカマタ)」→「逆立(サカタチ)」→「シャタチ」から転じたという説。
サカマタという言葉は、オスの巨大な背鰭(せびれ)が、物を刺し取る矛(ほこ)を逆さに立てた姿に見えることに由来するとされています。シャチは、昔は「サカマタ」と呼ばれていました。
さいごに
クジラ、イルカ、シャチは同じ仲間ということをわかっていただけたと思います。水族館に行く機会があったら、3者をよく観察してみてください。
新しい発見があると思います。